もにもにブログ

0歳の娘の足をもにもにしながら生きています。

【読んだ本も紹介するよ】ヤドカリ気質の女がマンションを買った理由

腐るほど時間がないとおカネとか家買おうとか考える暇ないわけ〜

 

2018年。5年働いた会社を退職し、セブ島に高跳びした私。

学校終わり、東南アジアの熱気の中でシャバシャバのビールを決め込んでいるところに、日本の母から「なんか謎の肺炎が流行ってるみたいよ。気をつけな」と電話が来た。まだコロナという名前すら付いていなかったウイルスの流行開始から、ロックダウンになり日本行きの便が全て無くなるまで、ものの1ヶ月くらいでした。

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↑ロックダウンと同時にリカーバンが発令されて酒が買えなくなり絶望するわたし

 

物理的に日本へ帰れないなんて映画みたいだな?と思いつつ、何も問題ない!次の仕事決めてないスーパーニートでよかった〜!と、セブのコンドに軟禁されながらロックダウンを楽しんでいたのですが、そんな腐るほどあった時間を何に消費していたかというともっぱら投資。午前中だけオンラインで英語とプログラミングのレッスンを受け、あとはずーっと投資。投資留学という方が正しいのでは。

 

為替相場を見て外貨を買い、値上がりしたら買い戻す。

コロナで暴落した株をバーゲンだ!と言って買い増す。

日経新聞kindle楽天マガジンでお金に関しての記事や本を読み漁る。

 

私が社会人になってから、最も時間があったこのタイミングでやってよかった事の一番はオカネに関するアレコレだったかもしれない。

それまでは今思い出しても蕁麻疹出そうなくらい命燃やして働いていたので、自分のお金や資産形成のことをじっくり考えることができたのは、これが初めてでした。そして、ここでばふら〜っと「買うんだったら一軒家じゃなくマンションだな〜」と思ったのでした。

 

時は流れ、2023年、夏。

トーキョーの片隅で借りた新築の賃貸マンションが浸水したので(後で書くけども)、じゃあ家でも買うか〜というテンションになりました。

知人より譲り受けた10年選手ベビーカーにムスメチャンを乗せて内見、内見、内見。

もうSuumoなんて見たくないやめてくれというほど物件を毎日検索し、片っ端から説明聞き、坪単価やら推定家賃利回りやら計算し、ゼロ知識をなんとかするために本YOUTUBEインスタで不動産購入について情報収集し、ローン審査もあれこれあってついに!

 

買う家決まった!うおおをををを!

 

いや〜1年くらい探した気がするくらい長く感じましたが正味1ヶ月でした(短)

これさー本当に働きながらやってる人尊敬するどころの騒ぎじゃないよ。国民栄誉賞受賞レベルよ。私は育休中だから昼も夜も平日も土日も家のこと考えていられたけれど、働いてたらこれを土日にやる、と考えるとゾッとしますわ。私は要領悪いランキングトップ独走女子なのでそんなことしてたら家を買う前に来世になっていたことでしょう。

そんな感じで家をなんとか購入するところまで漕ぎ着けた私でした。もうSuumoを見なくていいことが一番嬉しいです(やめな)

 

転職するまでのはざまのニート期間。産休育休。

まとまって時間が取れるタイミングはチャンスですね。

NISA、保険や携帯、家計見直し、そして物件購入。

お金に関することは、整えるまでは産みの苦しみでソリャモウトッテモ大変ダワサ(カタコト)だけど、整えてしまえばあとは何もしなくても利益をもたらし続けてくれるためタイパがよい。そういうこと考えると、日本人にも外資企業のように1ヶ月以上のロングバケーション制度は必要だと思うのだけど。せめて1ヶ月くらい休みないとあれこれ思考できなくない?お盆休みとか墓参ってたら光の速さジャン。

 

なんで家買ったの?

日本に帰ってきてから転職したので、ここ数年はそれはまた忙しくって家を買うどころか、そもそも腰を据えて考える余裕がなかった私。いつになったら程々の働き方ができるんだ病気か私は。と思っています(感想)。その間も漠然と家賃がもったいないな〜と思いつつ現状維持していましたがついに思考を巡らせる時間ができたので考えてみたら、アラマーコリャ今買わなきゃだな?と思うに至る理由がいくつか出てきました。

 

家族が増えたから

1LDK40平米で生活しているのですが、子供が生まれて手狭になりました。もう一人生まれたりしたらやっていけないな〜とぼんやり考えていたところ、なんと住んでいる賃貸が施工不良で床下浸水しました。プール付きじゃんラッキー!って言ってる場合かーい、ということでこれを機に脱賃貸することに。なかば強制。

 

資産になるから

都心に住み始めて3年になるのですが、この間払った家賃は540万。あと3年住めば1000万を超え、さらにこのお金は掛け捨て。戻ってこない。そう考えると途端にめちゃくちゃ勿体無いと思えてきました。ローンを組んで家を買う=家賃の一括前払い。人のローン返すくらいなら、自分のローン返したい。

 

時間ほど大切なものはないから

時間は返ってこない。30歳の人が「お金を貯めてから家を買おう」と考え、モヤシを食べながら3000万円貯めるのに20年かかるとすると、家を買うのは50歳。切り詰めて生活した20年も、若かりし自分も戻ってこない。一方でローンを組み家を買えば、20年間待たずに明日から若かりし肉体で広い家に住み、いい肉をたべられる。計画的に返済できればうんとQOLを上げて生活できる。住環境が整えば、仕事もプライベートも整う。そう考えると、1日でも早く家を買うのは何より大切な時間を買っていることになるのではと思いました。

 

買いたくても買えなくなる日は思ったよりも近い

住宅ローンでよく聞く借り入れ期間は35年。今30歳であれば、ローン完済時65歳なので融資も通りやすい。一方これが40歳になると、完済時年齢から逆算して25年ローンを組む=支払期間が短い=月々の返済額がUPするので、今より稼ぎがよくないと家計を圧迫するかも。そして50歳では「完済時85って。死んでるかもしれんがな」とそもそも銀行は貸してくれないかも。そんな可能性を考えていると、買いたくても買えなくなる前になんとかしなきゃ!と思い始める。

 

来年買える物件は、今年より少ない

資材の高騰、円安、さまざまな要因から物件価格がものすごい勢いで高騰しています。組めるローン額は現実的に考えると年収の7倍、共働きで例えば年収1000万として、買える物件は7000万。しかし今の都心は1億円越え物件もざらです。そして人材不足の2024年問題。新築は減るのではと言われています。需要に対して供給が減ることによりさらに値上がりもするのでは・・・。しがないサラリーマンが手の届くうちに買おうかなと思いました。

 

金利だから

お金の貸し借りには金利(=利息)が発生します。日本の銀行でお金を借りると金利が0.25%のところも。固定金利でも1.5%。対してアメリカの住宅ローン金利は6%。これもう日本の金利なんてタダみたいなもん。これで借金ができれば本当は家を買うのに20年も30年もかかるはずだった時間をすっ飛ばして家という資産を手にすることができる。借金は時間を買うことができる唯一の方法。

そして、住宅ローン控除という制度があります。金利が0.5%、住宅ローン控除が0.7%とすると、なんと私たちが借りるコスト(=金利)よりも、国が私たちに戻してくれる税金バック(=控除)の方が多い。細かくは条件によって変わるのだけど、そもそも低い金利にさらに控除までついて、もう今のうちにお金借りないと損とすら思いはじめました。が、最近の日銀の方針、長期金利上昇しかり、低金利も永久に続くわけじゃない。だからこそ1日でも早く買って、低金利のうちにたくさん返済し元金を減らしたい。

 

子供のため

返済者にもしものことがあったら、住宅ローン残高がゼロになる団体信用生命保険というありがたい保険があります。もし明日我々が死んだら家のローンはゼロになるので、子どもの住む場所も確保できるし、マンションを資産として遺せることに。

これがずっと賃貸だった場合、大黒柱が死んだり病気になって働けなくなった=家賃が払えなくなったら?貯金が尽きたら?子どもに残せる資産は?子どもが住む場所は?そう考えると怖くなりました。

私の母は保険会社勤務なので小田和正をごり押ししてくるのですが、和正も言ってた。「時を超えて君を愛せるか本当に君を守れるか」って。天国からでも仕送りできるような親でいたいのよ。

 

 

私は圧倒的ヤドカリ気質で、ひとところにじっとしていられないタイプの女なので、マンション買おうかな〜でもな〜と二の足踏みまくっていたのですが、私は富裕層でもなければ事業家でもないしがない会社員。

調べれば調べるほどに、「貧乏こそ家を買えってこういうことだったんだ〜」と腑に落ちました。

 

とはいえ、隙あらば海外に引っ越したいなーくらい思っている私のジプシー気質?ノマド気質?ヤドカリ気質?はもう不治の病の領域なので、家を買うと言っても資産性が保たれ、かつ売りやすいし貸しやすいマンション一択でした。広い一軒家も憧れるんだけど、それは未来もしくは来世の自分に託します。

 

そんなこんなでマンションを買うことになりましたとさ。

 

ワタシこれで勉強しました

とはいえ。家を買おうにもまず専門用語祭りなので、自分が何がわからないのかすら分からない。坪単価?住宅ローン控除?家賃相場?騰落率?なんて????????という状態。

そのレベルで何千万もする買い物をするのは怖すぎるわい。ということで、ざざっと情報収集しました。(一夜漬け気質も私のお家芸

不動産に関してずぶずぶのど素人である私が、家を比較検討するまでの知識をざっくり得た、これさえ読んどけば全体感掴めるよシリーズをご紹介します。

 

ブログ記事

diamond-fudosan.jp

  • ローン組んだら金利がつくのはわかるけど、実際にいくら払うのかわからない。
  • ローンのシミュレーションツールを使ってみたけど、アバウトすぎて不安。

・・・という人(そう!私!)エクセルで計算できます!

不動産業者からの試算ですら結構ざっくりなので、自分で「金利が0.1%違うといくら変わるんだ?」を計算してみたり、10年後には元本がいくら減っているんだろう?を確認できると安心感が違うのでおすすめ。

 

インスタ

@jeremytsa

不動産購入を考えたことがある人はみんな通る道!人類のQOLを上げにあげているjeremyさん。

元同期のヤチュンが教えてくれたんだけど、そこからJeremy経済圏で生きています、沼です。

不動産購入に際しての個別相談、とても勉強になります。ジェレミーさんが受けている、購入相談のストーリー&ハイライトを見る→わからない単語ググる、を繰り返すだけで、不動産営業の方と対等に話せるくらいになります。むしろジェさんのハイライト見ないで何千万もする不動産買うのは恐怖ですらある。全部見るのおすすめ。

 

@ol_buys_2ldk

不動産知識ゼロからマンション購入まで配信してしている香織さん。質問箱での不動産購入相談やフィードは、本気の初心者が理解できる言葉で説明してくださっている。

マンションレビューでの相場確認の注意点だったり、広めのマンションを買うのがおすすめの理由など、入門編にピッタリ。実需でのおウチが欲しいけど何から

はじめたらええんや・・・って人にとってはジェさん以上に理解しやすいかと。

 

「家を買う」前に知っておいてほしいこと | 午堂登紀雄 | 家事・生活の知識 | Kindleストア | Amazon

Kindle Unlimited 対象

本当に一つも知識がないズブズブの素人の私でも、諸費用・資産になる物件の選び方からローン・諸々の計算方法までとっっっっても理解しやすかった。概要だけでなく具体的な考え方も提供してくれる本で、とりあえずこれ一冊読んでおけば、考え方の基礎ができます。

どこも勉強になったのだけど、例えば、いくつか挙げるとこんな感じ↓

 

  • どこに住む?街の選び方
    • 事務所が入居しているマンションが目立つエリア
    • 地元の商店街が長期にわたって賑わっているエリア
    • 多種多様な年齢層の人たちが住んでいるエリア
    • 建築に関する規制・条例・協定が多いエリア
    • etc....
  • 新築にする?中古にする?
    • 新築住宅の夢と現実
    • 買った値段より下がりにくければ資産として守れる
  • 物件価格の妥当性を判断する方法
    • 単価比較法
    • 収益還元評価法
  • ローンを組む前に
    • 金利は固定か変動か
    • 何年で組むか

これ読んでおけば、先述したjeremyさんのハイライトの内容も理解しやすくなるよ

 

 

ゼッタイ後悔しない! 家の購入技200 | 市村 崇, 松本 智治, のらえもん, 葛西 安寿, 冨田 健太郎, 戸田 愛, 八木 陽子, 阿部 亮子, 金子 由紀子, 小峯 洋子, 伊藤 キイチ, ループスプロダクション | 家事・生活の知識 | Kindleストア | Amazon

 

Kindle Unlimited 対象

まずは1時間くらいでサクッと基礎の基礎をインプットしたい人向け。

初めての内見に行く前に一夜漬けどころか一時間漬けでザクっと読んだ笑

浅漬けでも、内見で見るポイントふわっとわかるから読んでよかった!

 

 

 まったく新しい住宅ローンの考え方(MONEYzine Digital First) 本当に賢い人がやっている借金の活用法とは? 

 

 

 

モゲチェックの株式会社MFS 代表取締役CEO中山田さんの本。

2020年初版なので、住宅ローン控除など数字面は現時点と変わっているところ多々あるんだけど、住宅ローンを組む際の有名どころ6銀行の団信(団体信用生命保険=死んだらローン代わりに返してくれるよ保険)の比較があって実用的。ネットに散らばっている情報を探し続けて右往左往する時間勿体ないから、先にこれ読んでおくといいかも。ローンはなるべく返さないという戦略や「借金」の考え方も一般的とされてきた従来の考え方からアップデートできるよ。

 

まとめ

上記の本のうち①と②は、Amazonの読み放題サービス「kindle unlimited」 で無料で読めるよ!

www.amazon.co.jp

私は月額980円でもう4年くらい使ってるけど、プログラミング参考書、IT関連の育児書、投資の本、旅行のガイドブック、料理本など全てこれで読んでます。1冊1500円以上する本を1ヶ月にだいたい5冊くらいは読むから元取れすぎ祭り。

 

購入に至るまでに私がチェックしたのは基本ここで紹介したものくらいなので、ざっと読めばある程度自分の納得いく物件購入ができるかと。最初は何が分からないか分からないので、とりあえずスーモカウンターに行くなりして一度内見するのと並行しての情報収集をオススメします!土日に時間があったらレジャー感覚で内見に行くと夢が広がってとても楽しいよ〜

 

ではまた!